※スカイプを用いたリモートレッスンです。
概要
音大の必修等に組み込まれているものの、
独学やグループレッスンでは習得が難しく、
難解な音楽用語と禁則の嵐によって、
挫折する者が後を絶たない学問の一つです。
ポピュラー音楽においてベースはコードを支配する
要素に過ぎないことが多いですが、
和声におけるバスは立派な旋律です。
SATBの課題を実施することによって、
混声四部合唱だけでなく、あらゆる四重奏に
素早く変換できるようにもなります。
ここで学ぶ「コラール」という様式は、
内声の動きも意識する多声部音楽なので、
最終的には対位法の声部を増やしていったものと
ほぼ一致とするとも言えます。
歴史的には横が縦に発展してきたのですが、
現代では縦から横に見る方が容易かと思います。
また、ジャズはルートを固定し、
縦にテンションで緊張感を高めていくのに対して、
和声では、転回形を多用することにより、
響きの単調さを回避しています。
そういった意味では、ある程度でも
ポピュラー理論を習得してから始めてみると、
逆に感動が大きいかもしれません。
どんな方向け?
バロックからロマン派までの技法を、
何となくでも習得したい方。
オーケストラ等の奏者なのに、
自分が何をやっているかわからない方。
スケールやコードに関する知識は豊富なのに、
クラシックサウンドだけはどうしても作れない方。
イントロ等でストリングスアレンジを入れてみたが、
「何だか違うな」と思っている方。
パイプオルガンやクワイア音源に頼らずとも、
本質的神降臨サウンドを作れるようになりたい方。
etc.
カリキュラム例
和声学の世界ではごく一般的ですが、
バス課題で美しい旋律を意識しながら定型を学び、
ソプラノ課題で調性に基づいた和声付けをします。
教程は賛否両論で有名な「芸大和声」が基本ですが、
用語が馬鹿らしいほどに厳ついので、
ポピュラーミュージックの何に相当するか、
照らし合わせながら進めます。
例えば、ナポリやドリアであればMIとして、
ドイツの六はsubⅤ7/Ⅴ等、簡単に処理できますが、
借用和音、準固有和音、偶成和音、階梯導入等、
なかなか日本語と英語が一致しない、
あるいは「芸大和声界」にしかないものも多いです。
非和声音に関しても倚音、複刺繍音等、
漢字で書けないようなワードも頻出します。
国語をやっているわけではないので、
アメリカンな方が捉えやすい場合は、
随時変換していきます。
また、機能的に「Ⅶ」という存在を認めないので、
初学者は、ルートがなくても「Vの代理」
という概念にひたすら洗脳されます。
用語負けしそうな「副次同主長調」への転調等も、
ジャズではごく自然に行われてるため、
ポピュラー民は全く意識することがありませんが、
それだけ和声というのは主調との関係が
大事というのを思い知らされます。
こういった頭の固いところもありますが、
きちんと課題をこなしているうちに
西洋の美学における「正格な様式」が身に付くので、
やはり主要教程に組み込んでいます。
教材
和声 理論と実習 Ⅰ
和声 理論と実習 Ⅱ
和声 理論と実習 Ⅲ
Tonal Harmony
etc.
ツール
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受講料
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